野球経験わずか4年の聖光学院・左腕鈴木拓人投手(2年)が9イニングでは公式戦初完封勝利を収め、6大会連続11回目の優勝を決めた。

 小学校ではドッジボール部に所属し、中学校から軟式野球を始めた。投手として頭角を現し、中2秋と中3夏に県大会を制覇した。「園部さん(現オリックス)世代にあこがれて」、若松五中から名門聖光学院の門をたたいた。

 県北支部予選まではBチームだったが、シート打撃の投手で好調だったことから、春の県大会から背番号16でベンチ入りを果たした。初登板となった福島東との1回戦では5回参考記録ながらノーヒットノーランを達成。2戦連続合計の14回無失点に「気持ちで負けないように投げた。自信につながった。制球に気を付けた」と満面の笑みを浮かべて話した。