ソフトバンク王貞治球団会長(75)が始球式を行った。左打者の外角低めに見事なストライクが決まり、スタンドから大歓声がわき起こった。

 スーパー1年生、清宮幸太郎内野手ら早実(西東京)ナインは、5階席から見守った。

 王会長は「選手の勢いを感じました。選手たちのために、思い切って投げました。天気はいいということだったので、お風呂に入って身を清めて参りました」と笑顔で振り返った。

 練習では5~6球投げたという。「(ボールは)思ったより良かったと思います。恥をかかないようにとは思いました」

 甲子園のマウンドは高校時代に立っている。

 「夏の大会は出てますから、暑さを感じて投げていたんだろうと思います。みんなに勝ってほしいけど、今までの練習してきた成果を思い切って発揮して欲しい。(甲子園は)野球の原点ですよね」とエールを送り、「100回大会、200回大会とみんなでつないでいってほしいという思いが、今日ここに来て強くなりましたね」と期待した。