第27回U18(18歳以下)ワールドカップ(28日~9月6日、甲子園ほか)に出場する高校日本代表の早実(西東京)清宮幸太郎内野手(1年)が、高校入学後初の「4番」で先発出場。大学日本代表の最速155キロ右腕、創価大・田中正義投手(3年)との初対決でいきなり中前適時打を放った。チームは大敗したが、木製バットでも振り負けない対応力と強心臓を見せた1年生スラッガーの存在感が際立った。

 楽天星野仙一SA(68)が清宮を激励した。甲子園の三塁側ベンチ横通路で清宮と遭遇。気付かずに通り過ぎた清宮を「おい!」と呼び止め「何でお前が選ばれとるんだ!?」と笑いながら左手で頭をポカリ。慌てて帽子を取って頭を下げた清宮に「ケガだけはするなよ。まあ、ケガしそうにない体はしてるけど」と伝えた。星野SAが清宮の父克幸氏(48=ラグビー・ヤマハ発動機監督)と知り合いで、清宮のことは小学生のころから見守ってきた。「(彼は)ホームランバッター。ああいうのを育てないといかんのだよ。ミートのうまい打者はいくらでもいるんだから」と日本球界全体の使命として、未来の長距離砲を育てる必要性を訴えた。