センバツ初出場の滋賀学園(滋賀)は、2年生エース神村月光(ひかり)が昨秋からの成長分を甲子園のグラウンドで感じ取った。

 30分間の練習終盤に、まず一塁側ブルペンで捕手を立たせて投球し「いい感触でした」。そのまま、あこがれのマウンドに上り20球、座った捕手のミットに投げ込んだ。

 神村は「今はスピードも上がっていると感じる」と言う。昨秋までの最速は144キロ。この春はスピードガンでの計測は行っていない。だが、今谷真一郎主将(3年)も「打席に立つと、体感は144キロ以上」と証言する。大会第1日第3試合の桐生第一(群馬)戦へ向け神村の準備は着々で、本番で球場内に表示される速度アップの証明が楽しみになってきた。