元プロ野球選手を父に持つ球児が大暴れした。広島の高山健一スカウト(46)を父に持つ高崎健康福祉大高崎(群馬1位)の高山遼太郎内野手(3年)が、2試合連発となる3ランを放った。

 高崎健康福祉大高崎の4番高山が1回1死二、三塁、外角直球をバックスクリーン横に運んだ。20日の2回戦東海大甲府戦に続く3ランは、通算40号。今春から4番を任されており「詰まり気味かなと思ったけど、外野手の動きを見て入ったなと思った」と先制アーチの記念球を手に笑顔を見せた。

 小さい頃からの目標は「お父さんを超える選手になること」。広島スカウトを務める健一氏の現役時代は知らないが、高校時代のプレーを動画サイトでチェック。父のパワーを目の当たりにし、昨冬は筋トレに重点を置いた。ベンチプレスは10キロ増の95キロを持ち上げるまでになり、ロングティーも飛距離が伸びた。将来のプロ入りを視野に「大きい当たりを意識している。チャンスで打てなかったら意味がない。強い気持ちを持っていく」とさらなる活躍を誓った。【保坂恭子】