日大三(西東京)が奈良大付に快勝。2度目の全国制覇となった11年以来7年ぶりの16強入りを決めた。この勝利で東京勢は春夏通算300勝目となった。

 1回、中村奎太外野手(3年)の2点二塁打で先制。3回には小沢優翔外野手(3年)の適時打で3点目を挙げた。6回には佐藤英雄捕手(2年)の適時打などで2点を追加。2点差に迫られた8日には佐藤の適時打で6点目。9回には高木翔己外野手(3年)の2ランでダメを押した。

 守っては西東京大会を通じて今夏初登板初先発の井上広輝投手(2年=180センチ、76キロ、右投げ)が夏の甲子園で復活した。自己最速の150キロの直球で奈良大付の強力打線を圧倒。3回を無安打無失点、4三振を奪った。同投手は今春センバツで好投。U18日本代表候補にも選ばれている。

 4回からは左腕河村唯人投手(3年)が登板。6回に3ランを浴びたが逃げ切った。

 東京勢の300勝(夏175勝、春125勝)は大阪の371勝、兵庫の304勝に次ぐ3位。

 また小倉全由監督は甲子園通算勝利を35勝とし、尾島公監督(箕島)に並ぶ10位タイとなった。

 初出場の奈良大付は6回に上野拓真内野手(3年)の3ランでスタンドを盛り上げたが、2回戦敗退となった。