<全国高校野球選手権:金足農5-4横浜>◇17日◇3回戦

 第100回全国高校野球選手権大会は3回戦4試合が行われ、金足農(秋田)はエース吉田輝星(こうせい)投手(3年)が3戦連続の2桁となる14奪三振の完投で横浜(南神奈川)に逆転勝ちした。

     ◇       ◇

 マウンド上で強気な吉田だが、環境土木科の測量の授業では控えめだ。担当する中泉監督は「班を組んで測量するんですけど、他の人に任せてることが多いですね」と証言する。外で行う測量は下に作業着、上は体育着で行う。甲子園の炎天下のマウンドに耐えられるのは「測量をやっているからかも」と吉田は自己分析する。

 今春にかけて下半身を強化して太ももがたくましくなった吉田はしゃがむ度にパンツが破ける。母まゆみさんは「今年になって何回パンツを買い足したか、分かりません」と悲鳴を上げる。

 大の苦手はカエルだ。女子マネジャーは「選手たちは輝星にいたずらされたらお返しに、カエルを捕まえて投げつけたりしています。逃げるのはチームで一番速いです」。逃げ足も150キロ級!?【高橋洋平】

 ◆吉田輝星(よしだ・こうせい)2001年(平13)1月12日生まれ、秋田県出身。天王小3年で野球を始め、天王中3年生で全中県予選4強。金足農では1年夏からベンチ入り。趣味は音楽鑑賞。好きな言葉は「覚悟」。176センチ、81キロ。右投げ右打ち。