<見どころ>

【決勝(14:00)履正社(大阪)-星稜(石川)】

ともに初優勝をかけて、履正社と星稜がぶつかる。

履正社は全5試合2ケタ安打の強力打線が看板。ここまで5試合いずれも好投手を攻略してきた打線が、決勝でも最速158キロ右腕で大会NO・1投手の星稜・奥川恭伸(3年)を打ち崩せるか。

初戦に霞ケ浦・鈴木寛人投手(3年)、2回戦は津田学園の最速152キロ右腕、前佑囲斗投手(3年)を攻略。3回戦では右サイドの高岡商・荒井大地投手(3年)も崩した。準々決勝の関東第一戦は初めて先手を許したが逆転勝ちし、準決勝では明石商・中森俊介投手(2年)から初回に4得点するなど、5試合で計41得点の猛打だ。

1回戦は1番桃谷惟吹外野手(3年)の2発や4番井上広大外野手(3年)の高校通算47号など大会最多タイの1試合5本塁打をマーク。井上は3回戦で高校通算48号2ランなど5打点、準々決勝でも4打点を挙げた。先頭打者として桃谷は第1打席で5試合連続安打も記録しており、決勝でも先制パンチを見舞って流れを呼び込みたいところだ。

星稜は奥川が準決勝で先発して7回2安打10奪三振で無失点。87球を投げたが、中1日で先発マウンドに立つか。

奥川はここまで5試合のうち4試合に登板。初戦に完封しており、2回戦は6回途中からの救援登板。17日3回戦は強打の智弁和歌山戦で、延長14回タイブレークの激闘。165球を投げて23奪三振で完投した。18日準々決勝は温存に成功していた。計32回1/3を投げて1失点も自責は0と安定感抜群だ。

打線も上向き。準々決勝で今大会初スタメンとなった今井秀輔外野手(2年)が本塁打を含む3長打で1試合7打点と大暴れ。チームとしても4番内山壮真内野手(2年)の2打席連発など4本塁打を含む22安打17得点した。準決勝も序盤から試合の主導権を握り、2ケタ安打で9得点。履正社投手陣からも早めに得点できるか。

星稜が優勝すれば春夏通じて石川県初の甲子園V。履正社が優勝すれば、大阪勢2年連続14度目の夏V。なお、夏の甲子園で大阪勢と石川勢は過去4度対戦しており、大阪勢が全勝している。

両校は今春のセンバツ1回戦で対戦し、星稜3-0履正社。奥川は9回3安打17奪三振で完封。履正社打線は打倒星稜、打倒奥川を誓い、打力アップにつとめてきた。