中日高橋宏斗投手(21)が26日、バンテリンドームで先発投手練習に初合流した。28日の広島戦(バンテリンドーム)で今季1軍初先発する予定。この日は実際のマウンドから44球を投げ込み、自身の“開幕”に備えた。

昨季WBC優勝に貢献してブレークした右腕が、約1カ月遅れで1軍に合流した。春季キャンプでは自主トレに参加したドジャース山本をリスペクトしたフォームでスタートしたが、後に修正。オープン戦で結果を残せず、開幕2軍発進となった。「2軍で投げるために野球をやっているわけじゃない。いい準備ができた。それを出すだけ」。巻き返しへ、思いは強い。

ウエスタン・リーグでは4試合登板で3勝1敗、防御率0・93。13日オリックス戦(橿原・佐藤薬品)で6回6失点に沈むと、自ら体をいじめ抜いた。次戦まで中6日の間にポール間走を120本。普段の調整の10倍強で下半身強化に努めた。「取り組みから変えていかないといけないなと思った」。下がっていたリリースポイントも元に戻り、球の力強さも戻った。

この日、マウンド後方と打席で最終チェックした大塚投手コーチは「絶好調です」と太鼓判を押した。今季は中6日ローテ入りも目標の1つ。「そこはやらないといけない。1カ月出遅れたけど、まだまだ取り返せる」。「サンデー宏斗」が竜投に追い風を吹かせる。【伊東大介】

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