中央学院が西武台千葉を13-4の8回コールドで破り、2回戦進出を果たした。元プロ野球選手の飯山裕志氏(現・日ハム2軍内野守備コーチ)を父にもつ飯山志夢(もとむ)外野手(2年)の一打で波に乗った。

1回に1点先制し、なお2死二塁で右越え2点本塁打を放ち、この回3点を挙げ試合の主導権を握った。

3回にも1点を追加し、続く1死一塁から適時遊安打を放ち、この試合3打点の活躍で勝利に導いた。

公式戦初となる本塁打を放った飯山は「高めに浮いた真っすぐをたたくイメージで打ちました。よかったです」と笑顔を見せた。相馬幸樹監督(39)も「今日は、飯山の1本が大きかったですね」と口元を緩めた。

小さい頃から父の野球の応援に足を運び、野球は身近な存在。「パパってかっこいい!」と憧れ、幼稚園年長から野球を始めた。もともと左利きで、左投げ左打ちだったが「守れるポジションが少ないから」という父のアドバイスで右投げ左打ちに。父譲りの強肩で、同じ遊撃手だったが、今夏の大会前に外野へコンバートされた。「最初は悔しかった。でも、肩が強いのが自分の良さ。外野ならそれを生かせると思いました」と順応。打力も発揮できるようになった。

本格的にプレーするようになってからは、何度も父のプレーを動画で見て、参考にしてきた。「1球に対しての集中力。何としても打球を捕る、1点を取る。その姿勢はお手本にしています」と今でも大きな存在。しかし、志夢は大きな夢を抱いている。秋季関東大会出場にセンバツ、夏の甲子園出場。そして「いつか父を超えたいと思っています」。力強い言葉で、今後の飛躍を誓った。