日本高野連は10日、甲子園で春夏3度の優勝経験を持つ智弁和歌山・高嶋仁監督(62)が部員2人への暴力行為で学校から謹慎処分を受けたことを発表した。今月7日に和歌山市内の学校グラウンドで行われた星林(和歌山)との練習試合で、プレー内容を注意する狙いで部員2人を数回蹴ったという。学校への匿名の電話で発覚し、高嶋監督も事実を認めたため、同校は当分の間謹慎させることを決めた。

 阪急の元投手で現在は同校のコーチを務めていた鈴木幸雄氏(76)が代わって新監督に就任し、秋季和歌山大会2次予選や大分国体の指揮を執る。高嶋監督の正式な処分は、10月15日の日本高野連の審議委員会で上申が決まった後、日本学生野球協会審査室で決まる。西岡宏堂(ひろたか)審議委員長は「1カ月以上の有期(の謹慎)になるケース」と語っている。