<壮行試合:東京高校選抜5-3東都選抜>◇11日◇神宮

 東京に再び“○○のダル”が現れた?

 東京高校選抜の壮行試合で、187・5センチの大型右腕、日大鶴ケ丘・大高光投手(2年)が先発した。「全体的に動きが固かった」とややボールが先行しながらも2回1安打2三振で東都大学1、2年生選抜を0点に抑えた。

 最速は今夏計測した141キロで、この日は12月ながら135キロまで記録した。足を上げる姿は日本ハム・ダルビッシュそっくり。「いろんな投手のマネが好きなんです。ダルビッシュさんもそうですが、大学生の投手もユーチューブで見たりしてマネしています。九州共立大の大瀬良(大地)さんとか」と研究熱心だ。

 今年、東京ではソフトバンクに2位指名された足立学園・吉本祥二(3年)が「下町のダル」と呼ばれた。大高と同学年では花巻東・大谷翔平が“みちのくのダル”や大阪桐蔭・藤浪晋太郎が“なにわのダル”と呼ばれ、来年のドラフト上位候補に挙がっている。“ニッツルのダル”大高は、今も身長が伸びているという。「(プロは)高卒ですぐ、というようには描いていません。いつかは、という気持ちはありますが。体をじっくりつくらないといけませんから。体重(現在79~80キロ)を3、4キロ増やさないと。(投球も)もっとストレートで押せるようにならないといけませんね」。自己分析に優れた右腕は来年、必ず成長した姿を見せるはずだ。