<高校野球宮城大会:仙台育英2-1東北>23日◇決勝◇Kスタ宮城

 東北がライバル仙台育英に1点差で敗れ、3年ぶりの甲子園にあと1歩、届かなかった。1回に斎藤圭吾主将(3年)の遊ゴロの間に1点を先制。しかし、2回に2失点すると、最後まで追いつけなかった。昨秋は43年ぶりに地区予選で敗退するなど、苦しんだチームをまとめてきた斎藤は「秋、春と負けてから成長して、最後は育英と、ああいういい試合ができた」と涙を拭った。

 大リーグ・マリナーズなどで活躍した佐々木主浩氏(44)の長男、佐々木彰吾投手(3年)は登板機会なく敗戦。観戦した父の前で優勝は果たせなかったが「(父と)同じ高校で同じピッチャー。本当につらくて、ずっとやめたくて…。でも最後はプラスに考えてやっていました。決勝まで来られるとは思ってませんでした」と、涙ながらに仲間に感謝していた。