<高校野球福島大会:小高工10-6安積>◇11日◇1回戦◇いわきグリーンスタジアム

 小高工のプロ注目右腕菅野秀哉(3年)が先発と4番手で再登板し、チームを救った。

 先発で5回を投げ終えた時点で7点リードし、6回から2番手にマウンドを譲り一塁の守備についた。だが2、3番手投手が乱れ、4点差に迫られた7回1死満塁で再登板。二塁走者をけん制で刺し、4番打者を見逃し三振に仕留めてピンチを断った。

 9安打2失点と精彩を欠いた先発マウンドとは一転、救援登板は2回2/3を無安打無失点。試合後は脱水症状を起こしてコメントできないほど、集中力を見せつけた。

 自己最速143キロには及ばなかったが、139キロを計測した。スタンドにはプロ6球団のスカウトが見守り、ソフトバンク作山スカウトは「投手としての資質が高い。体ができれば高いレベルでできる」と評価していた。