地元から、でっかいごほうびだ!

 今春センバツで準優勝に輝いた花巻東(岩手)が8日、花巻市役所を訪問し、大石満雄市長(50)に甲子園での戦いを報告した。花巻の名を全国に知らしめたナインに、市は「花巻市スポーツ栄光賞」を創設して贈呈。54年の市制施行以来、初の栄誉賞の誕生となった。

 決勝を観戦した大石市長が4日に新設を決断。市のマークが刻印されたクリスタルトロフィーもつくられ、今月中にも授与式が行われる。自ら賞名を考案した同市長は「市民に夢と感動を与えてくれた。オレも頑張るぞ、という人たちが出てきてほしい」と期待。エース菊池雄星(3年)は「準優勝でも、これだけ地元が喜んでくれる。夏は優勝して、この賞をもう1回取りたい」と意気込んだ。

 この日ナインは、市西部にある花巻温泉のホテル紅葉館に招待され、熱い湯船で激闘の疲れを癒やした。11日の青森山田との練習試合で登板予定の菊池も「しっかり疲れを取って、また結果を残せるように頑張っていきます」。地元から続々と贈られるプレゼントに感謝しながら、夏を見据えていた。【由本裕貴】