<高校野球神奈川大会:桐蔭学園4-3横浜創学館>◇23日◇5回戦◇保土ケ谷・神奈川新聞スタジアム

 桐蔭学園・斉藤大将投手(3年)が2日間で計24イニング、292球を投げて横浜創学館を破り8強進出をつかんだ。前日22日は170球を投げて15回2失点完投。引き分け再試合のこの日は、122球で9回9安打3失点11奪三振と粘りの投球。最後の打者を二ゴロに打ち取ると「よっしゃあ」と喜びを爆発させた。

 連投にもかかわらず「体全体を使ったら昨日より良くなった」と、制球力を生かして四死球はなし。幼い頃から回復力には自信がある。小学5年生の時に左腕を骨折し、手術から2週間後に医師が「骨がくっついてます」と驚きの声を上げたという。1カ月かからないうちにキャッチボールを再開するほど回復した。

 この日は2回に右翼へ先制ソロ本塁打を放つなど投打で活躍した。「最後まで投げ抜く。ハマスタの嫌な思い出を変える」と、昨夏の決勝で桐光学園に敗れた雪辱を誓った。