マー君夫妻の母校が、センバツを懸けて激突することになった。秋季北海道大会が12日、札幌円山で行われ、楽天田中の母校である駒大苫小牧が東海大四に延長12回の末、1-0のサヨナラ勝ちで決勝進出。妻でタレントの里田まいの母校、札幌大谷も白樺学園に4-0で勝利し、決勝で駒大苫小牧と対戦する。

 駒大苫小牧は12回裏1死二塁で、田中と同じ「宝塚ボーイズ」出身の安田大将(1年)が、値千金のサヨナラ打を放ち、延長の接戦にけりをつけた。大先輩の妻の母校と対戦することになったが、先発した菊地翔太(1年)は「気にせず、ぶっつぶすだけです」と気合十分だ。チームはこれで4季連続道大会決勝進出も、優勝したのは甲子園につながらない春のみ。04年夏に全国制覇したときの主将だった佐々木孝介監督(26)は「思い切ってやります」と意欲を見せた。

 札幌大谷は男女共学に伴い、09年に創部したばかり。この日はエース岡本凜典投手(1年)が、夏の甲子園2度出場の白樺学園相手に2安打完封した。五十嵐友次郎監督(42)は決勝について「目の前の試合に集中して、いつも通りプレーします」と平常心を強調した。勝った方が来春センバツ出場に当確ランプがともる。図らずも実現した田中夫妻の母校対決は今日13日、札幌円山で行われる。【中尾猛】