広島高太一投手(24)が7回1死二塁の場面、2番手で登板した。4月26日同カード(甲子園)の8回、阪神近本光司外野手(31)の左手首付近に151キロの死球を与えた。近本が骨折した“あの日”以来となる甲子園での登板だった。「高」の名前が球場アナウンスでコールされた時、阪神ファンに埋まった右翼外野席を中心に、ブーイングが起こった。
「僕レベルの投手が近本さんという選手に当ててしまって、ああいう結果になってしまった。阪神ファンの人の気持ちも分かります。ブーイングというのも仕方ないというか、受け止めながら投げようと」
覚悟のマウンドだった。高は先発岡本駿投手(23)の後を受け継ぎ、代打嶋村麟士朗捕手(22)を投ゴロ、続く高寺望夢内野手(23)を151キロ速球で見逃し三振に仕留めた。新井貴浩監督(49)も「信頼度は上がってきている。じゃないと、あの場面でコールできない。彼も少しずつ成長していると思う。自信にしてもらいたい」と絶賛した。
厳しい場面で、どれだけ貢献できるか。広陵、大商大を経てプロ入りした高は言う。「鍛えてもらった学生生活を送っているので。心だけは負けないようにしようと思いながら、日々過ごしてます」。母校・大商大は2季ぶりに優勝。「僕も負けないように頑張ります」。鋼のメンタルで、これからもチームを勝利へと導く。



