ヤクルトが12球団最少の犠打を効果的に用いた。0-0の2回1死一、三塁。中日高橋宏が初球を投げると、古賀優大捕手(27)がセーフティースクイズを決めた。試合前時点で犠打数は両リーグ最少で唯一1ケタの「3」。“今年のヤクルトはあまりバントをしない”という印象の中で意表をついた。
池山監督は「先制点を取って優位に進めたいと思ったのもある。手の内がバレたら相手も構える。これからもにおいやしぐさを感じとられないようにやっていかないといけない」と引き締めた。松元ユウイチヘッドコーチは「(相手)エース級がくるとなかなか連打が出ない。先制点をとれる作戦をとった。作戦を多めに使った方がいいのではと監督とも話していた」と説明した。
4回は無死一、二塁から岩田のセーフティー気味の犠打で1死二、三塁。武岡の一ゴロで1点を追加した。さらに1死一、三塁から古賀が初球にまたセーフティースクイズを試みた(ファウル)。2回に成功させた際に相手のチャージが甘かったことでの判断。2球目はヒッティングに切り替え右前適時打。池山監督は笑みを浮かべた。
企図数は少なくても、選手たちは試合前によくバント練習を行っている。古賀は「サインに『やっぱりそうだな』という思いだった。一発で決めることで流れもくると各選手わかっている。(練習は)抜けることなくみんなやっていると思う」。準備を重ねた上で相手の裏をかいた。【塚本光】



