<高校野球春季全道大会:駒大苫小牧6-0武修館>◇26日◇1回戦◇札幌円山

 今春センバツ出場の駒大苫小牧(室蘭・選抜枠)が開幕戦で武修館(釧根)を下し、初戦を突破した。先発のエース伊藤大海(2年)が9回5安打13奪三振の快投。5回1死まで完全投球で3回までに4連続を含む6三振を奪えば、4回には4球で3アウトにするなどメリハリのある投球で打線を封じた。甲子園1回戦の創成館(長崎)戦以来の完封勝利。地区予選初戦敗退の嫌な流れを断ち切った。「良いスタートがきれて良かった」と白い歯を見せた。

 今大会のベンチ入りメンバーは選手間の投票で決定した。佐々木孝介監督(27)にとっては初めての試みで「チームのことをもっと考えてほしい」という思いからこの方法をとった。投手として最も票を集めたのが伊藤大だった。チームメートに選んでもらった背番号1。それだけにチームを引っ張っていく覚悟はできている。「1戦必勝でやっていきたい」。2年生右腕に頼もしさが増していた。