<高校野球秋季福島大会:学法石川7-4白河>◇14日◇1回戦◇鶴沼球場

 学法石川の6番瀬谷祐一(2年)が公式戦初、高校通算5号の2点本塁打を放って初戦突破に貢献した。2-0の3回無死二塁から内角高めの速球を左翼席に運んだ。「この大会でダメだったら来年はない」と、危機感を募らせての1発だった。

 5月の須賀川との春の県大会1回戦。公式戦初めて4番に座り、無安打に終わった。その後の試合も好機に凡退するなど、夏はベンチ入り20人から漏れた。1日500スイング、自主練習を2~3時間に増やし、この秋に備えた。上田勇仁監督(28)は「ベンチを外れたことなどを糧に、成長してくれている」と喜んだ。

 背番号13とレギュラーは保証されていないが、初回に先制の押し出し四球を選び、8回には適時二塁打で計4打点。「甲子園が目標じゃなくて、甲子園で勝つことが目標」。99年夏を最後に聖地から遠ざかる学法石川の復活へ、瀬谷はバットで結果を出し続ける。