<高校野球秋季神奈川大会:平塚学園2-1東海大相模>◇27日◇準決勝◇保土ケ谷・神奈川新聞スタジアム

 東海大相模の「20K右腕」、吉田凌投手(2年)が延長12回にサヨナラ打を浴びて、マウンド上で崩れ落ちた。今夏の甲子園に出場した優勝候補の東海大相模が平塚学園に敗れ、来春センバツ出場が絶望的になった。先発の吉田は13奪三振と力投したが、延長12回2死三塁から高めに浮いたスライダーを運ばれた。「低めに投げていれば三振が取れた。最後に力んで浮いてしまった」と涙を浮かべて悔やんだ。

 1回に失策で先制点を許すと、打線が4回にスクイズで奪った1点に抑えられた。門馬敬治監督(44)は「こういう展開になると、点が取れなかったことが最後にこたえた」と言った。吉田は「神奈川は甘くない。もう1回体をつくり直して、夏は絶対に神奈川を制して、悔しさを晴らしたい」と雪辱を期した。