春夏7度の甲子園優勝を誇るPL学園(大阪)の硬式野球部が、来春入学する新入生の部員募集を取りやめることが11日、分かった。昨春から実質的な監督不在の状況が続くことが影響し、今週行われた学校の理事会で決まった。再来年以降の募集は未定で、高校球界を代表する名門野球部が存続の危機に直面した。

 OBのコメントは以下の通り。

 宮本慎也氏(元ヤクルト=88年度卒)

 「今日のセ・リーグCSでも、PL後輩の前田が先発して、福留が決勝のホームラン。私も含めPL出身の関係者たちは、高校野球だけでなく、プロでも活躍し、野球界に貢献してきたという自負を持っています。まだ廃部が決まったというわけではないし、なんとか野球部が存続する方向になることを願っています」

 阪神福留孝介(95年度卒)

 「出身の者としては、すごく寂しい。詳しくは知らないので、何とも言えない」

 ロッテ今江敏晃(01年度卒)

 「軽はずみなことは言えないけど、野球経験のない校長先生が監督をやっているぐらいですから、大変だったと思います。なくなってしまうのだとしたら寂しい。何とか残ってほしいです」

 PL学園元監督の中村順司氏(春夏通じて6度の甲子園優勝に導く)

 「ただ、驚いている。母校であり、多くの教え子もいる。何でだろうな、という気持ちです」