<センバツ高校野球:天理10-1華陵>◇30日◇3回戦

 21世紀枠出場の華陵(山口)が8強入りを目前に力尽きた。エース宇野賢士(3年)が右手中指のツメを割り、血でボールを染めながら投げ続けた。慶応戦(26日)前の練習でツメを割った。水ばんそうこうで固めて先発したが、1回には早々と出血した。球の抑えがきかず、変化球の制球も乱して天理(奈良)につかまった。計8失点。6回、120球を投げたところで降板した。宇野は「ツメのせいではないです。自分の力はすべて出したが、足りなかった。力をつけて夏に戻ってきます」。エースはいいわけをせず、きっぱりと言い切っていた。