<センバツ高校野球:平安3-3鹿児島工>◇28日◇3回戦

 3時間8分の激戦は決着がつかず再試合となった。「負けなくてよかったけど、やらなくていい点を挙げてしまったので悔いが残ります」。鹿児島工のエース内村は悔しそうな表情を浮かべた。初戦で11三振を奪ったエースはモデルチェンジ。打たせて取る投球でほぼ半数近いアウトを内野ゴロで奪った。延長に入るとヒジが張ってきた。「15回は直球でストライクが取れるかなと思った」ほど、ヒジの痛みをこらえての194球だった。「代える気はありませんでした。内村のことを考えるとなんとか勝ちたいと思ったんですけど」と中迫俊明監督(48)は力投するエースをねぎらった。