<センバツ高校野球:長野日大2-0北大津>◇29日◇3回戦

 北大津は初の8強進出はならなかった。エース河合勇志投手(3年)は、初回の先頭打者に与えた四球を悔やむ。「絶対やってはいけないこと。あれで士気を下げてしまった」。試合前のじゃんけんに勝ち、あえて後攻を選んだ。守備からリズムを作るはずが、いきなり歯車が狂った。

 3回には三盗を許し、直後のスクイズで失点。初戦5盗塁の長野日大の機動力は警戒していた。それでもバッテリーの頭に三盗はなかったという。主導権を奪われ、打線もわずか4安打と沈黙した。「普通にやれば勝てると思っていた」と河合。東北、横浜と強豪を連破して、どこかに油断が生じたのか。宮崎裕也監督(46)は「1投1打1球の大切さが分からなければだめ」と手厳しかった。