<センバツ高校野球:広陵1-0宮崎工>◇29日◇2回戦

 広陵(広島)のエース有原航平投手(3年)が宮崎工を2安打に抑え完封した。ゼロ行進を演じた相手エース浜田との投手戦は、最速145キロ右腕がサヨナラ勝ちを引き寄せた。お立ち台で「初戦が最悪。ひねりすぎのフォームを修正しました」と笑った。22日の1回戦立命館宇治(京都)戦は完投したものの8四死球6失点と大乱調。「甲子園で抑えてやろうと力んでいた」と崩れたフォームをしっかり修正した。

 左打者にチェンジアップ、右打者にはスライダーで外角低めを突いた。仲間の「点取るけぇ!」を信じ10奪三振だ。大会注目右腕の一二三擁する東海大相模(神奈川)の初戦敗退を、宿舎の部屋で1人見届け「力のある投手でも、変化球の制球が悪いとやられる」と肝に銘じた。2四死球も、初戦の13に続く2戦連続の2ケタ奪三振でプロ注目の力を示した。