群馬県警太田署は31日、強制わいせつ容疑で私立桐生一高2年で野球部に所属する男子生徒(16)を逮捕した。野球部は全国高校野球選手権群馬県大会で優勝、2年ぶり9回目の夏の甲子園への出場が決定している。

 同校によると、生徒は甲子園の出場メンバーには入っていないという。今後の対応について、「出場辞退も含め対応を検討する」としている。

 調べでは、生徒は22日午後9時ごろ、太田市鳥山上町の路上で、アルバイト先から帰宅途中の女子高生(16)に背後から近づき、口を手でふさいで服の上から体を触った疑い。

 現場付近では7月、同じような被害が数件発生。警戒中の太田署員が30日深夜、現場をうろつくなど不審な動きをしていた男子生徒に事情を聴いたところ「おれがやりました」と、容疑を認めたという。

 生徒は「性的欲求を満たすためだった」とも供述しているといい、同署は余罪について調べを進めている。

 同校は22日には、インターネットサイトへの書き込みをめぐり、1年の男子生徒(15)が顔や頭を殴られ死亡する事件もあり、元同級生の無職少年(15)が傷害致死容疑で逮捕されている。