またしても「水入り」となった。28日に行われる予定だった第91回全国高校野球静岡大会準々決勝の残り2試合、静清工-藤枝明誠(草薙)常葉学園橘-掛川西(島田)は、ともに雨天のため、29日の10時開始に順延となった。今大会5日目の日程変更により、勝者は31日の決勝(草薙)まで、最大で3連戦となることが決定した。2日連続で試合が流れた4校は中止決定後、2度目の仕切り直しに備えて、それぞれ調整に励んだ。

 常葉学園橘エースの庄司隼人(3年)は順延の決定後、ブルペンで約50球投げ込んだ。足場の悪い状況を想定して、すべてセットポジションから投じた。前日、常葉学園菊川・萩原投手が雨に悩まされて打たれた場面を見て、学んだことがある。「雨で、早く守備を終わりたいと投げ急いでいた。雨でも丁寧に投げるようにしないといけない。いいものを見せてもらった」。貴重な教訓を生かすつもりだ。