<全国高校野球選手権:新潟明訓1-0西日本短大付>◇16日◇3回戦

 新潟明訓(新潟)は池田駿投手(3年)、神田健太投手(3年)の無失点リレーで、初の8強進出。昨夏準優勝した日本文理に続き、新潟県勢史上初となる2年連続の8強入りを決めた。

 新潟明訓が再三のピンチをしのぎ、少ないチャンスをモノにした。佐藤和也監督(53)は「野球の神様がいたんじゃないかな」と笑顔満開。試合前に思い立ち、携帯電話の待ち受け画面を新潟が舞台のNHK大河ドラマ「天地人」に変更。御利益満開の?

 勝負強さを見せた。

 1点リードの9回には無死一、三塁のピンチを迎えたが、神田健が遊直併殺、一ゴロで切り抜けて試合終了。無失点だった背番号1の左腕・池田に代わり、6回途中から登板した背番号11は「絶対に点をやらないつもりだった」と笑顔だった。

 初戦に続き、左右の2本柱の継投が決まって、昨夏準優勝の日本文理に続く、新潟県勢初の2年連続8強。すでに300キロの米を贈っている新潟のJAは200キロの追加を決めた。米どころに「高校野球」という新たな“名物”が加わりそうな勢いだ。【高山通史】