東日本大震災で被災した故郷の茨城県大洗町の様子を確かめるため、日本に一時帰国していたヤンキース井川慶投手(31)が21日、米フロリダ州のキャンプ地に1週間ぶりに戻り、マイナーチームに合流した。井川は「日本のみんなが一丸となって頑張っている。自分も米国で頑張る」と気持ちを新たにした。

 夜中にタンパ入りして休む間もなく、早朝からの練習に参加した。チームメートには温かく迎えられ、キャッチボールや打球処理などで汗を流した。

 日本では茨城県ひたちなか市と大洗町に救援物資を届けた。大洗町に5日間滞在して両親らと過ごしたが、放射能の心配から外出せず、トレーニングをしなかったという。久々の練習に「体が重いが、焦らず、けがをしないようにやっていく」と話した。