<ヤンキース2-1アスレチックス>◇21日(日本時間22日)◇ヤンキースタジアム

 ヤンキース・イチロー外野手(38)は、アスレチックス戦に「8番左翼」で先発し、今季44度目のマルチ安打を記録した。

 第1打席は3回1死無走者で、先発右腕パーカーの初球を打ち返し、打球がパーカーのユニホームの隙間から内側に入り込んで取り出すのに手間取る間に一塁セーフとなり、珍しい安打を記録した。5回1死無走者の第2打席はレフト線際に左前打を放ったが、二塁を狙って一、二塁間で挟まれアウトになった。8回の第3打席は左飛に倒れ、3打数2安打で4試合連続のマルチ安打となり、3回には二盗に成功し、今季26個目の盗塁を記録した。

 試合はヤンキースが9回に追いつかれて1-1の同点となったが、10回裏に6番マーティンがサヨナラ本塁打を放ち2-1で勝った。

 イチローは「かなりじゃないよ。一生に1回ないでしょ、あんなこと(笑)。(何が起きたか)分からないですよ。(ボールが)見えていないことが見えたっていうだけで。そりゃそうだよね、見えないんだもんね。(安打と分かって)ジーターの顔が思い浮かんだ。『何でそんなに簡単に打てるんだ』なんて、よくジョークで聞いてくるから」と話した。