メジャー通算266勝を挙げた元インディアンス投手のボブ・フェラー氏が15日(日本時間16日)、白血病のために米オハイオ州クリーブランドの医療施設で死去した。92歳だった。17歳でデビューし、20歳シーズンの39年から3年連続で20勝をマーク。41年12月に日本の真珠湾攻撃が始まると、その翌日から海軍に志願入隊し、ほぼ終戦まで第2次世界大戦に従軍。兵役がなければ300勝に達していたとされる剛腕だった。

 イ軍一筋で18年プレーし、48年にはワールドシリーズを制した。無安打無得点が3度、1安打完投は12試合あり、有資格1年目の62年に殿堂入り。スピードガンがなかった当時、投球する同氏の横でバイクを走らせ、映像解析により最速100マイル(約161キロ)と計測されたことも。日本では「火の玉投手」の愛称で親しまれ、引退後は70年代に来日し巨人の宮崎キャンプで臨時投手コーチを務めた。