【フレズノ(米カリフォルニア州)19日(日本時間20日)=水次祥子】前巨人でジャイアンツ傘下3Aフレズノに所属するマーク・クルーン投手(38)が、日本球界と決別する意思を激白した。ジ軍では、6月1日までにメジャーに昇格しなければ契約を解除できる権利を持っているが、もし権利を行使しFAとなっても「日本で移籍先を探す選択肢は、もう考えられない」と明言した。

 日本が好きで「日本で引退したかった」とまで言い続けてきたクルーンが、まさかの決別宣言だった。「(昨オフに)12球団どこも契約をオファーしてくれなかった。本当に悲しかった」と日本を離れたときの経緯を振り返り「もし今、他の投手が故障したから来てくれとなったとしても、何で僕が故障者が出るまで待たないといけないのか」と語気を強めた。

 複雑な心境を抱える一方、日本の試合結果は毎日チェック。「巨人の山口には、何があっても負けずに頑張って欲しい。(阿部)慎之助は復帰できてよかった。彼には本当に世話になったので会いたいね。横浜の山口は頑張ってるね。彼は抑えになってよかったと思う」と元同僚たちを気遣っていた。