故郷ベネズエラで9日に誘拐され、2日間の拘束を経て解放されたナショナルズのウィルソン・ラモス捕手(24)が12日(日本時間13日)、恐怖体験を語った。「彼ら(犯人)は周到に準備していた。生きて帰れるか分からなかった」と話し、犯罪集団は多額の身代金を要求するつもりだったことも明かした。同捕手によると、捕らわれていた場所に国家警備隊が踏み込んでから、15分ほど銃撃戦が展開。その間、ベッドの下に身を潜めて救出された。他の誰も負傷しなかったという。

 「本当に怖かった。ケガはしなかったが、心はとても傷ついた」とショックは抜けきれない様子。一方で、14日に練習を再開して16日にはウインターリーグの所属チームでプレーする予定だ。救出してくれた警察、無事を祈ってくれたファンに対して「私のためにしてくれたことへの感謝を示したい」とプレーで勇姿を見せることを誓った。