巨人村田修一内野手(34)が、同世代のライバル攻略で浮上のきっかけをつかむ。今日10日のソフトバンク戦(長崎)の先発予定は同い年の松坂大輔投手(34)。06年以来の対戦に「久しぶりに大輔と対戦できるので、楽しみです」と再戦に胸を躍らせた。現在、オープン戦の打率は1割7分4厘。「(打席の中で)自分がやっていることができるように」と意気込んだ。

 初対戦は東福岡高時代の98年センバツ大会だった。エース対決に敗れ、打者として生きる道を選んだ。プロでは06年に2試合対戦し、1本塁打を放つも、8打数1安打。「(本塁打は)点差があったから、打たせてくれたんじゃないですか」と笑った。松坂の日本球界復帰を契機に「松坂世代で盛り上げていければ」と決意する男が、豪快な1発でその1歩を刻む。

 原監督が期待するのも、主軸の奮起だった。オープン戦9試合で本塁打は12球団唯一のゼロ。「やっぱり軸だよね。流れの中で3人のうち1人が打てば野球は3アウトだから、1、3、1、3とつながる」と話した。今日の一戦では大田を4番、村田を6番で起用する予定。前日の予報では雪が降ることも想定される中、原監督は「寒稽古だ」と力を込めた。【久保賢吾】