守護神は簡単に崩れない。阪神呉昇桓投手(32)が2日連続で同点の9回に登板し、無失点と役割を果たした。「昨日と同じような結果だったけれど、チームが勝って良かった」。自らが作ったヒヤリとさせる場面を切り抜け、最大の目標であるチームの勝利を喜んだ。

 前日27日の開幕戦では1死満塁のピンチをしのいだ。この日も先頭の4番ルナに左前打を許すスタート。併殺で2死としてからも、6番藤井にまた左前打を許した。ちょっぴり物足りない内容だが、それを踏まえて「感覚的には昨日よりマシだった。2本打たれたのはあまり気にせず、次は打たれないようにしたい」と前向きにとらえた。

 直球は最速150キロをマーク。中西投手コーチも「昨日よりボールは良かった」と認めた。好調とはいかなくても「0」に抑えるのが呉昇桓。2年目も絶対的な信頼は変わらない。