ヤクルトが、今季両リーグ最長5時間20分の激闘を制した。今季最多の4連勝で3年ぶりに貯金を5に伸ばした。

 同点で迎えた延長12回2死三塁。上田剛史外野手(26)が、三塁手・飛雄馬のグラブをはじく強烈なゴロを放った。俊足を生かして必死の激走。サヨナラ失策で幕は閉じた。

 お立ち台に上がった上田は、「エラーですけど、僕がヒーローですか? スタンドから早く終われという雰囲気があったので、何とか打てて良かったです」と観客の笑いを誘った。真中満監督(44)は「引き分けで終わるより、勝てたのは大きい。みんなしつこく粘ってくれた」とナインをねぎらった。