日本ハム大谷翔平投手(20)が、約1カ月ぶりの1発を放った。楽天10回戦(コボスタ宮城)に「3番DH」でスタメン出場。同点の3回、4月22日以来となる今季3号ソロをバックスクリーンに運んだ。8回には中田翔内野手(26)がリーグトップの14号ソロを放ち、今季2度目、通算4度目のアベック弾もマーク。チームは8回に5点を奪われ手痛い逆転負けを喫した。
衝撃の一振りは、空砲に終わった。大谷が孤軍奮闘でこじ開けた、白星への希望の光が一瞬で消えた。2点リードの8回。信頼のセットアッパー宮西が崩れ、守備が乱れて一挙5失点。ショッキングな逆転負けを喫した。豪快な1発を含む価値ある2安打を重ねても、後ろ髪ひかれた。「試合を決める1本が出なかったので。たまたま今日は、良かったですけれど」と、打ちひしがれた。
3回無死走者なし。ファウルで3球粘り、コースを見極めた8球目。見逃せば微妙な外角高めスライダーに体勢を崩しながらも芯ではじいた。左腕での押し込みが効かない状態で、頼みの右腕で強引に振り抜く。「感じは悪くなかった」と、本能に従い、バックスクリーン右まで運んだ。
流れを呼び込み、出だしから先頭に立ち続けた。1回1死一塁では右前打でチャンスを広げ、ハーミッダの先制2点二塁打を誘発した。8回には中田がソロと「平成のON」がそろい踏みのアベック弾で、ケリをつけたはずの一戦だった。終わってみれば今季パ5球団で唯一負け越している楽天に、どんでん返しを食らった。
収穫材料が乏しい一戦で、大谷の3試合14打席ぶりの一撃が心の救いも、栗山監督は「こういうこともあるので…。しゃあない」。今日20日以降は、大谷は22日ソフトバンク戦(札幌ドーム)登板に備えて欠場見込み。もう1つの顔、投手でショックを振り払いにいく。【高山通史】
▼大谷が塩見から勝ち越し本塁打。今季の本塁打は1号が4月1日にロッテ藤岡から先制、2号が同22日に西武ルブランから先制で、3本とも左投手からの肩書付き(先制、同点、勝ち越し、逆転)殊勲アーチになった。チーム41試合目の3号は10本打った昨季の3号(同70試合目)より29試合早い。昨季は国内初、大リーグでも1918年ベーブ・ルースしかやっていない「10勝&10号」を記録したが、今季も届くペースだ。なお、中田とのアベック本塁打は4月22日西武戦に次いで通算4度目。



