首位DeNAが「勝ちパターン5人制」を導入し、接戦を勝ち抜く。19日、横浜スタジアムで全体練習を行った中畑清監督(61)は「後半戦は勝ちパターンを無理やり3人にしないで、左右2枚ずつと山崎康の5人でいってもいい」と話した。大混戦のセ・リーグだけに、勝てる試合を確実にものにすることがペナントの行方を左右する。「それ(5人制)ぐらいの考え方で行く方が確実にいける」とプランを描いた。

 前半戦は強力打線で打ち勝ち、首位ターンに成功した。チーム打率2割5分9厘、66本塁打は、ともにリーグトップ。一方で防御率3・57は阪神に次ぐワースト2位だった。「先発投手の勝ちがつけば勢いが出る。そのためにも中継ぎの仕事ぶりは大事になる」と、ブルペンを含めた投手力が後半戦のカギを握る。現状では左が林と今日20日から1軍昇格する大原。右はエレラと長田が待機する。リーグ2位の23セーブをマークしている守護神の山崎康への必勝リレーで勝ち星を積み上げたい。

 4連勝中で後半戦の初戦を迎える。中畑監督は「こんな感じでオールスター明けを戦えるとは思っていなかった。これを楽しみにやっていきたい」と勢いそのままに勝負に出る。【為田聡史】