阪神の守護神呉昇桓投手(33)がプロ野球タイ記録となるチーム6試合連続セーブを挙げた。4点リードの9回、岩本が無死一、三塁の危機を招き、急きょ登板。山田、畠山、雄平の強力クリーンアップを16球でねじ伏せた。「点差もあったので走者も気にせずにいった」と3者連続空振り三振。リーグ断トツの今季36セーブ目を挙げた。日本球界通算75セーブとなり、球団3位の中西現投手コーチの記録にも並んだ。

 4点差もバタバタの試合展開で、頼れるのはやはり呉昇桓だった。6-2の8回、ブルペンで福原は準備していたものの歳内を送り出した。先頭に死球を与えると3番手高宮も死球などで1死一、二塁とピンチを迎えた。安藤を投入して何とか1失点に抑えたが、4点差の9回に岩本が招いた危機に、呉昇桓を投入せざるを得なかった。6連投も「疲れはそこまでない。大阪よりも涼しいし」とクールだった。

 和田監督は中継ぎ陣には渋い表情だった。「休ませたかったな。5連投だったから。何とか福原、スンファンというところを使いたくはなかったけどね。ちょっと荷が重かったな」。プロ野球タイ記録は思わぬ形で生まれた。

 ▼阪神は8日DeNA戦から6連勝となったが、この6試合すべて呉昇桓がセーブ。チーム6試合連続セーブは01年小林雅(ロッテ)05年岩瀬(中日)07年藤川(阪神)12年青山(楽天)13年涌井(西武)に次いで6人目のプロ野球タイ記録。