四球連発に逆に力が入ったか。広島打線のバットは好機で空を切った。緒方孝市監督(46)は藤浪対策として3番に松山、4番に昇格即スタメンのシアーホルツを置くなど、左打者を6人起用。しかし松山が4三振、シアーホルツは7回の四球を除き、3度の好機にいずれも空振り三振に倒れた。指揮官も「明らかに(左打者を)嫌がるというところは見えた。ただ期待した3、4番というところで打ち崩せなかった」と悔しがった。

 しきりに目線を下げろとの指示が飛んでいたが、暴れる藤浪に力負け。機動力も絡めたがあと1本が出ず、終わってみれば、虎3投手の前に14三振で沈んだ。首位阪神とは再び4・5ゲーム差。借金は再び4となり、今日4日からは神宮でのヤクルト戦に臨む。緒方監督は「明日、明日」と言い聞かせるように帰りのバスに乗り込んだ。残り26試合。負けられない戦いが続く。【池本泰尚】