広島があまりにも痛い3連敗だ。12連戦初戦から黒田、前田で落とし、この日は救援陣が崩れて逆転負けを食らった。

 序盤から主導権を握っていたのは広島だった。1回に先制し、3回には追加点。6回に同点に追いつかれたが、その直後に3連打で勝ち越して、残り3イニングを必勝リレーで逃げ切る形を作った。しかし、1つの歯車が狂い、失点が重なった。7回のヒースが乱調で1点差に迫られ、2死二、三塁となったところで大瀬良大地投手(24)が“前倒し登板”。イニングをまたいだ8回に3点を失い、勝負が決まった。大瀬良は「打たれてしまったので、申し訳ないです」と自責の念にかられた。

 チームの借金は3に膨らんだ。首位ヤクルトと4・5ゲーム差は変わらなかったが、残りは13試合しかない。「打たれたことを取り返すことはできないかもしれないけど、諦めずに精いっぱいチームに貢献したい」。中継ぎ転向後、身を粉にし続ける大瀬良は懸命に前を向いた。