一昨年の5月から1軍昇格のない広島栗原健太内野手(33)が26日、現役続行に意欲を示した。マツダスタジアム内の球団事務所を訪れ、鈴木球団本部長と面談。栗原は「ダメだと思ったことはない。特に後半戦はだいぶ振れるようになってきた。やるからには1軍でプレーしたいと思っている。それがなければ、やめるしかない。それを目指して練習している」と言葉に力を込めた。

 昨年11月に右肘を手術。今季は若手だけでなく、外国人野手もそろい、出場は主に代打。打率1割3分2厘、1本塁打、2打点と振るわなかった。それでも若手に負けぬ練習量に加え、術後から通い続ける広島市内のリハビリトレーニング施設で自分に合った体の使い方を追求。「なじんできた」と手応えを口にする。

 鈴木本部長は「2軍のことを含めて、いろいろ話をした」と話すにとどめた。低迷期に4番を務めた功労者に、球団はあらためて話し合いの場を設ける見込みだ。