楽天永井怜投手(31)が引退登板で泣いた。

 登板前から目を潤ませ、6回からマウンドに上がると、東洋大の後輩であるロッテ清田と対戦。代名詞の大きなカーブを交え、最後は135キロ直球で空振り三振を奪った。同期入団の嶋捕手と抱き合って互いに涙を流した。

 09年に13勝、10年に10勝を挙げた。岩隈(現マリナーズ)、田中(現ヤンキース)と先発3本柱として球団を支えた右腕は、試合後のセレモニーでも必死に涙をこらえながら「たいした記録も残せませんでしたが、みなさんにとって記録よりも記憶に残る選手になっていたらうれしいです」とあいさつした。