阪神はクライマックスシリーズ(CS)進出決定から一夜明けた8日、甲子園球場で全体練習を行い、10日からの巨人とのファーストステージに備えた。

 和田監督は選手らを集めて「2015年の集大成として、ファンのために全力を出し切っていこう」と鼓舞した。約3時間の練習では紅白戦も実施。第1戦に先発予定の藤浪はブルペン入りして調整した。

 舞台となる東京ドームでは今季2勝11敗と分が悪く、苦戦が予想される。短期決戦では1つのミスが命取りとなるが、福留は「何も変わらない。普段通りやるだけ」と自然体を強調した。

 今季は借金1でレギュラーシーズンを終えた。チームは3年連続6度目のCSだが、負け越して挑むのは初めて。4位の広島が最終戦で敗れて転がり込んだチャンスだけに、藤浪は「自分たちは3位なので気負うこともない」と話した。

 ファーストステージから無敗でCSを勝ち抜いた昨年のように、快進撃を見せられるか。退任が決まっている和田監督の率いる阪神が、最後の大勝負に臨む。