侍ジャパンの一員として「プレミア12」に出場する中日大野雄大投手(27)が仮想韓国に臨む。11月8日から日本と台湾で開催される国際大会に合わせて、みやざきフェニックスリーグの18日韓国・LG戦(生目第2)で調整登板する。12日、ナゴヤ球場の秋季練習に参加した左腕は「(プレミアの)調整で行くということなので、韓国のチームでちょうどいいかもしれない」と、日本の初戦で対戦する宿敵を想定した。

 大野のような中堅選手にとって、今は来季に備えて秋季練習に励む時期。例年なら実戦に登板する機会はないが、今年は違う。11月には日の丸を背負って世界との戦いが待っている。代表メンバーの中でもただ1人の先発左腕ということもあり期待は大きい。そんな大野に、準備の場を球団が用意したというわけだ。

 LGの代表クラスが出場する可能性は低いが「(韓国人選手を含む)外国人の選手はまっすぐが強いですからね」と予習のための教材として活用する。同じく侍ジャパンの平田とともに今週中には宮崎入りする予定。18日LG戦に登板後、中5日で24日ヤクルト戦(西都)に先発する見込みだ。【桝井聡】