再スタートへの一歩を踏み出した。日本ハム近藤健介捕手(22)が、来季は原点回帰で捕手一本の誓いを立てた。15日、札幌市内の室内練習場での秋季練習で再始動。CSはファーストステージ敗退に終わり、気持ち新たに体を動かした。今季は本職の捕手では送球難などの影響で、前半戦の7月からDHに定着。持ち味の打撃力で打率3割2分6厘を残したが、消化不良な部分があった。「本当は捕手で出ないといけない。そこでレギュラーを取るのが来年は目標」と自らを奮い立たせた。

 状態アップを最優先に、正捕手奪取を目指す。この日は体幹メニューを中心とした軽めの練習だったが、近藤は開始早々に隣接する合宿所へ直行。キャッチボールなどのメニューは回避し、慢性的に痛みを抱えてきた肩や肘、足首の疲労緩和に努めた。「秋のキャンプから普通にやれるようにしたい。監督も(捕手で)期待してくれている」と気持ちを高めた。

 28日からスタートする秋季キャンプ(沖縄・国頭)に向けて、課題のスローイングや配球面を徹底的に克服していく予定。実りのオフにするため、近藤の勝負の秋が始まった。【田中彩友美】