巨人高橋由伸新監督(40)の就任会見が26日、都内ホテルで行われた。約35分間の会見で自身の決断や思い出、理想のチーム像など、思いの丈を語った。

 -選手としての18年間、そして引退の決断は

 高橋監督 18年間、読売巨人軍でプレーできたことは素晴らしい時間でした。ここ数年はケガがあったり、いつ引退してもいいという覚悟でやってきました。しかし、どこで線を引けばいいのか、迷いはありました。その迷いを振り切る意味でも、来季から監督を務めるというのは大きな出来事であり、大きな決断の理由になりました。

 -決断としては早かった印象がある

 高橋監督 チームは来季に向けて、動いていますし、僕自身もやろうという気持ちもありましたので、思いがあるのであれば、早く決めることが僕にとっても、いい決断なのではないのかなと思いました。

 -背番号は

 高橋監督 球団の方から、今まで通り「24」でどうかという話がありましたので、僕自身大変光栄なことだなと思いまして。「24」でやらせていただくことになりました。

 -家族とはどんな話を

 高橋監督 ここ数年は常に引退の覚悟を持って臨んでいたので、その気持ちは伝えていましたし、すぐに受け入れてくれました。子どもだけは「来年バットを振らないの?」ということは言っていたみたいです。

 -昨年亡くなった父重衛さんにはどんな報告を

 高橋監督 昨日、お墓にいって、引退の報告と来季から監督をやるという報告をしました。

 -印象に残る対戦、試合は

 高橋監督 プロ入り初打席のセンターフライ、東京ドームでのプロ入り初ホームラン、その打席というのは、自分が打った光景がいまだに残っています。

 -自分を成長させてくれた存在は

 高橋監督 (中日の)川上という、(大学時代からの)ライバルとの対戦も僕自身を大きく成長させてくれた。また、同じチームで1つ年上の松井(秀喜)さんと5年間、ずっと何をするのも隣で見て、学んで、できたことは成長につながったと思います。

 -理想のジャイアンツ、チーム像は

 高橋監督 とにかく強いジャイアンツ、チームを作っていかなくちゃいけない。そのために、選手をしっかり見て、新しいチームを作っていかないと。

 -ファンにメッセージ

 高橋監督 選手から監督へと変わります。今までと違った困難やいろいろなことが待っていると思います。叱咤(しった)激励をいただきながら、それをしっかり受け止めて、みなさんの期待に応えられるように頑張りたいです。