レッツキッス、ほおよせて…。オリックス高知秋季キャンプの2日、投手陣が珍トレーニングで下半身を強化した。練習予定表に記されたのは「昭和時代のメニュー」という謎の文言。新任の酒井勉投手コーチ(52)はその開始直前に「今日はダンス」と明かした。第1弾はフォークダンストレーニングだった。

 グラウンドには坂本九が歌う「レットキス(ジェンカ)」が響いた。ほとんどが平成生まれである若手投手13人は3グループに分かれ、前後に連なってダンスがスタートした。普通は立って踊るが、しゃがんだまま足を交互に伸ばしたり、前後に跳ねて移動。悲鳴が次々に上がった。昭和38年生まれの酒井コーチは「昔はこういうメニューが多かった。今の若い選手は足首、膝、股関節が硬くて弱い。投手に必要な部分だし、強く柔らかくしてあげたい。まだまだアイデアはある」。平成4年生まれの塚原は「足が途中でつった」とギブアップ寸前だった。